韓国政府がコンテンツの輸出拡大のため、過去最高額となる7900億ウォン(約830億円)をつぎ込みます。これを受け、コンテンツ輸出額は2021年124億ドルから、2027年に220億ドルにまで増やせる計画です。
また、青瓦台(旧大統領府)とその周辺を歴史文化観光地域にするなど、今年を「観光大国元年」とします。外国人観光客は、2021年の97万人から2027年には3000万人に、観光収入は103億ドルから300億ドルに拡大することを目指します。
朴普均(パク・ボギュン)文化体育観光部長官は5日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領への業務報告を行い、このような内容を骨子とする6大課題を推進すると発表しました。
6大課題とは、▲K-コンテンツ、輸出の地形を変えるゲームチェンジャー ▲2023年、観光大国元年 ▲芸術、K-カルチャーの次世代走者 ▲文化でけん引する地域均衡発展 ▲弱者にやさしい、みんなが享受する文化 ▲もう一度走るK-スポーツです。
「K-コンテンツ、輸出の地形を変えるゲームチェンジャー」のためには、過去最大規模となる7900億ウォンを支援し、コンテンツ人材1万人を育成します。ネット配信サービス(OTT)に特化したコンテンツ制作に454億ウォンを支援し、コンテンツの海外拠点を15カ所に増やすことでコンテンツ企業の海外進出を拡大させます。
「2023年、韓国大国元年」のためには、K-カルチャーイベント100選及び世界15都市K-観光ロードショーを開催し、青瓦台周辺の歴史文化観光地域を本格的に構築します。
「芸術、K-カルチャーの次世代走者」に関しては、青年アーティストへの初支援及び芸術専攻大学生の力量を強化させ、韓国文学の流通プラットフォーム(KLWAVE)運営など、分野別に海外進出を支援します。
「文化でけん引する地域均衡発展」のため、文化都市を指定し、文化を享受できない地域への支援を拡大します。
「弱者にやさしい、みんなが享受する文化」に関しては、博物館・美術館のバリアフリーを進め、障害者が参加するeスポーツ大会が初めて開催します。
「もう一度走るK-スポーツ」に関しては、シルムといった韓国のスポーツをブランド化する予定です。
朴長官は「サッカーのワールドカップカタール大会の開会式で行われたBTSのメンバーであるジョングクの公演は、韓国文化の世界的な地位が確認できるシーンだった」とし、「同部は今年も、チャレンジと夢を大事にし、文化・体育・観光分野において成果をあげ、世界をリードする魅力的な国に向け取り組みます」と述べました。
Source: Korea.net, Record-high gov’t fund of KRW 790B to boost domestic content exports, 2023 (https://www.korea.net/NewsFocus/policies/view?articleId=227039)